IQ850です

DiveAdvisorはメンテナンス期間終了を経てもいちおう復活したものの、先が見えてしまったということで、完全に使えなくなる前に新しいダイブコンピュータを使い始めた方が良いだろうと考え、今回TUSAのIQ850を初めて使いました。
ApolloのDiveAdvisorはTUSAのIQ500に相当(中身が同じ)します。これらの機種が何年から売られているのか正確にはわからないのですが、遅くとも私が潜り始めた14年前には存在したので、その間にはたくさんの新機種が登場してきました。しかし、結局のところ水中では見やすくシンプルな操作性が最重要、DiveAdvisorからの移行候補は最近ではこれしかありませんでした。

  • 良かった点
    • やはり水中で圧倒的に見やすい。ダイビングコンピュータとは時計付き深度計であるという本質に基づいて、深度とダイブタイムがでかでかと表示されるのは好感が持てます。
    • バイブレータがわかりやすい。多くのダイブコンピュータはNDLや浮上速度によりブザーが鳴りますが、グループ人数が多いと誰のが鳴っているかわからない*1ということがしばしばあります。
    • 浮上速度警告がメーター式でわかりやすい。DiveAdvisorは「速すぎる」かそうでないかしか表現しないため、その程度がわからなかった。
  • イマイチな点
    • 電池寿命が短い(自分で交換は可能)。1.5〜2年(年間70〜80本)というのは最近の他機種に比較すればそんなに悪くもないが、7年(年間50本)というDiveAdvisorのメンテナンスフリー性には遠く及ばない。
    • しかも、電池がいきなり切れる。DiveAdvisorのような電池寿命メーターがついていないため、あるとき突然電池が切れる。たぶんこれは最大の弱点。
    • ログの確認がちょっと面倒。1本分のログの表示に3ページ(3回ボタンを押す)分の情報がある。これはシンプルとはいえない。
    • ログに終了時の水面水温が出ない。こまかいですが。

それとこの機種の特徴として、しばしば残留窒素グラフの表示が紹介されますが、個人的には「それは割とどうでもいいかな〜」という感じです。「減圧理論」というわりといい加減な理論を可視化したという意味は大きく、その理解にはある程度役立ちそうですが、例えば「遅い組織に窒素がたまってしまった!」というときでも、結局ダイブプランはNDLを見るわけですよね。

*1:*水中では音の伝達が速いため、音の来る方向がわからない