頭が悪すぎる政治家に戦慄を覚える

外務大臣の町村とやらが、8月13日に沖縄県沖縄国際大学に米軍のヘリコプターが墜落したことについて、「被害が重大なものにならなかったのは操縦技術も上手だったのかもしれない」「学生はこれに乗じて勉強をサボらないように」という主旨の発言をしたとのことです。
この理屈は考え方の一つとして分からないではありません。また、これは発言の一部を意図的に取り上げたものであり、一部新聞の偏向だという意見もあるようです。
ここで問題にしたいのは発言の内容の正当性云々ではありません。その後発言を撤回せざるを得なかったことからも分かるように、一国の大臣の発言の重さというものを理解していない人間が大臣になってしまっていることこそが問題なのです。
史上稀に見る主権侵害事件についての大臣の発言としてはあまりにも軽すぎることに開いた口がふさがらない話です。
そういう理屈を展開したいならアメリカに媚を売るときに言えばいいし、とはいえ国内向けにそんな発言をすればどんな結果になるかは明白でしょう。また後者の話はまったく的外れで政治をするセンスのかけらも見られません。
思いついた理屈をそのまま口にするだけなら私にもできることです。国全体をコントロールしなければならない大臣が簡単に揚げ足を取られるような発言をしたのではとても一国の政治などおぼつきません。
政治家に期待するのが間違っているというのはいまさら議論の余地もない日本の常識ですが、本当に恐ろしい領域に達していると言わざるを得ません。