4年半ぶりにログイン

hatena Diaryに4年半ぶりにログインしました。この間まったく存在を忘れきっていたのですが急に思い出しました。「4年半」というのも最後の記事から今までの期間であって、本当にログインが4年半ぶりかどうかはよく分かりません。
記法を覚えていないのはもちろんのこと、ログインパスワードも忘れてしまい、再設定のために現在は年に一回もアクセスしない古いメールアドレスに再設定メールを送ってもらう必要がありました。昔はPC上にインストールされたメーラーを使っていましたが、今ではWebメールかせいぜいIMAPサーバーを使うのが当たり前になってしまいました。

オリンパスEシステムの終焉

報道*1によると、オリンパスが従来型の一眼レフの新製品開発から撤退するとのことです。オリンパスは事件以来、低価格なコンパクト機からの撤退も表明していますので、カメラ部門はずいぶんスリム化されるのでしょう。
基本的には正しい選択だろうと思います。いわゆるマイクロフォーザーズ規格が出てくる前のフォーサーズ規格は、オリンパス等による比較的コンパクトな一眼レフカメラ用の画期的な規格のはずでした。
ところが、実際にカメラとして出てくるもの(例:E-300)はセンサーがそれまでのAPS-Cより小さくなっただけで、カメラやレンズはさほどコンパクトになっておらず、数あるAPS-Cのカメラよりもセンサー性能が低いだけのカメラになってしまいました。最初からミラーレス一眼として出しておけば、もう少し違った展開になっていたのではないでしょうか。
オリンパスデジタルカメラの歴史の中ではかなり水中使用に力を入れてきたメーカーで、E-300のようなフォーサーズ機でも専用の防水プロテクタを出していたのですが、コンパクト機に比べて水中での機動性を犠牲にするほど大きなメリットを見いだせず、流行には至りませんでした。
10年ほど前、まだフィルム用一眼レフカメラを見かける機会がそれなりにあった頃は、そこからの流れで水中用デジタルカメラとしても一眼レフを見かけることがありましたが、さすがに現在では業務用を除きほとんどなくなりました。
それに代わり今ではミラーレス機を水中に持ち込む人がそこそこいます。ミラーレス機の性能向上もさることながら、カメラ自体の大きさがよりコンパクト機に近づいたことにより、全体としてのコスト(飛行機持ち込みの手間など)が低下した事によるものだと考えられます。
そのようなわけで、オリンパスの開発体制の絞り込みは、水中写真の立場からも正しい方向性だと言えるわけです。

*1:オリンパス、ミラーレス特化で敷く背水の陣 一眼レフは開発凍結、コンパクトも高級機に絞り込み』東洋経済オンライン http://toyokeizai.net/articles/-/19382

ゲージも交換

ここ最近、八重山ポンペイと続けて潜って、気になっていたのが3連ゲージの残圧系が浸水していたことです。中の曇りは、おそらく(いつからか覚えていないくらい)だいぶ前からありました。そして4月の八重山の時からは水そのものが中にたまってきて、さらにポンペイでは(たぶん文字盤の塗料が溶けるなどして)その水が濁り始めたため、さらに見づらくなってしまいました。
よく言われるように、SCUBAダイビングは機材への依存度が高いので、特に重機材を中心に長年使い慣れた機材を替えるには相当抵抗も感じるのですが、中圧ならまだしも(それでも水中でバーストすれば大トラブルですが)高圧バーストは洒落にならいので、ついに交換に至りました。
ちなみにこの問題は、レギュレーターのファーストステージから水が入ったのではなく、残圧計そのものを保護する構造の劣化による浸水と考えられます。そのため、レギュレーターの使用についてはすぐに問題がない(長期的には問題あるが)ということは八重山の後に確認していました。
ちなみにですが、3連の残りのうちコンパスは(これもかなり以前から)気泡が入り始めていて、深度計はもっと前から不正確な値を指すようになっており、そんなこともあって重くて大きな3連はもうやめて残圧計のみのシンプルなものにすることにしました。

IQ850です

DiveAdvisorはメンテナンス期間終了を経てもいちおう復活したものの、先が見えてしまったということで、完全に使えなくなる前に新しいダイブコンピュータを使い始めた方が良いだろうと考え、今回TUSAのIQ850を初めて使いました。
ApolloのDiveAdvisorはTUSAのIQ500に相当(中身が同じ)します。これらの機種が何年から売られているのか正確にはわからないのですが、遅くとも私が潜り始めた14年前には存在したので、その間にはたくさんの新機種が登場してきました。しかし、結局のところ水中では見やすくシンプルな操作性が最重要、DiveAdvisorからの移行候補は最近ではこれしかありませんでした。

  • 良かった点
    • やはり水中で圧倒的に見やすい。ダイビングコンピュータとは時計付き深度計であるという本質に基づいて、深度とダイブタイムがでかでかと表示されるのは好感が持てます。
    • バイブレータがわかりやすい。多くのダイブコンピュータはNDLや浮上速度によりブザーが鳴りますが、グループ人数が多いと誰のが鳴っているかわからない*1ということがしばしばあります。
    • 浮上速度警告がメーター式でわかりやすい。DiveAdvisorは「速すぎる」かそうでないかしか表現しないため、その程度がわからなかった。
  • イマイチな点
    • 電池寿命が短い(自分で交換は可能)。1.5〜2年(年間70〜80本)というのは最近の他機種に比較すればそんなに悪くもないが、7年(年間50本)というDiveAdvisorのメンテナンスフリー性には遠く及ばない。
    • しかも、電池がいきなり切れる。DiveAdvisorのような電池寿命メーターがついていないため、あるとき突然電池が切れる。たぶんこれは最大の弱点。
    • ログの確認がちょっと面倒。1本分のログの表示に3ページ(3回ボタンを押す)分の情報がある。これはシンプルとはいえない。
    • ログに終了時の水面水温が出ない。こまかいですが。

それとこの機種の特徴として、しばしば残留窒素グラフの表示が紹介されますが、個人的には「それは割とどうでもいいかな〜」という感じです。「減圧理論」というわりといい加減な理論を可視化したという意味は大きく、その理解にはある程度役立ちそうですが、例えば「遅い組織に窒素がたまってしまった!」というときでも、結局ダイブプランはNDLを見るわけですよね。

*1:*水中では音の伝達が速いため、音の来る方向がわからない

新石垣空港オープンまであと2日

になりましたね。2日には開港式、3日には内覧会が開催され、一般に公開されたようです。地元推進派の方にとってこの30年以上はさぞ長い道のりだったことでしょう。
案の定というか、せっかくのwebサイトもFacebookページも、開設直後以降ほとんど更新されていないようですが…
http://www.ishigaki-airport.co.jp/
https://www.facebook.com/painushima
正式名称は、とりあえず「新石垣空港*1愛称は「南ぬ島石垣空港」。ところで、のぼり旗や各種広報メディアにはほとんどふりがなを振っていないようですが、どれだけの人が読めると考えているんでしょう。
この空港のオープンにはメリットもデメリットもあると思います。
非島民からみた場合の最大のメリットは、島外各地から島までの交通が便利になり、特に島から本土向けの直行便が飛べるようになって帰り便の選択肢が増えることと*2、加えてLCCが参入することによる実質的な運賃低下*3が見込めることです。何しろ片道6万円の運賃(正規)では、観光客が島に落とすお金へのしわ寄せも絶大なものになってしまいますから、これは大きいでしょう。
逆に島から島内各地への交通にとっては、ほとんどのケースでデメリットとして現れます。今までは徒歩圏内だった石垣市街でも、新空港からは30〜45分と圧倒的に遠くなります。つまり、本土への帰りの便が途中を経由しなくなったとしても、その短縮分(約1時間)を空港〜市街の往復分でまるまる使い切ってまだ足りないような不便さです。今や日暮里〜成田空港が36分という時代なので、この所要時間が島内移動にとっていかに長いものかという話です。
このように新空港の効果として想定できることは両面あるわけですが、メリット面には上記以外にも安全性や天候の影響の抑制などもあるわけで、今後も観光と自然保護の両立をうまく図りながら発展してくれればよいな〜と思うわけです。

*1:いずれは「石垣空港」に改称される可能性が大きいので「とりあえず」です。

*2:例えばJTAの夜発の羽田行き直行便、ANAは3/31から羽田往復便に270人乗りの767-300を導入

*3:ビーチの関西までの直行便

そろそろか…

約1年前にベルトを交換したばかりのDiveAdvisorですが、先月座間味でのダイビングから戻って以降、全画面が点滅したままの状態が継続しています。
マニュアルによると、599分を越えるような潜水など「計測範囲外」でこのような状態になるようです。その場合、いわゆる「48時間ルール」で元に戻るはずですが、もう1週間近く戻っていません。水に沈めると深度が変わるので、どうやらセンサーの異常で潜水(を検知している)状態がずっとような感じです。水面では2.1mくらいを表示しています。
タイミングの悪いことに、ダイブアドバイザーはメーカーのアポロからこの10月でメンテナンス終了のアナウンスが出たところでした。
いちおう修理には出して、「バッテリー交換で戻る可能性がなきにしもあらず」ということでやってみてもらうことになっているのですが、13年経過してそろそろ…?なのかもしれません。

金メダルラッシュが楽しみ

またまたオリンピックの季節がやってきました。そして、すでに半分くらいの日程が終了しています。
毎回「参加することに意義がある」の精神(そんなのは参加したくてもできなかった人に失礼だと思う)を明確に否定し「オリンピックは結果がすべて」と捉えているている私は、メダルの個数にはけっこう注目しているのですが、現地時間の8月2日(木)までで日本代表は金2、銀6、銅11、合計19と、総数で見ればまあまあの経過だと思われます。しかし、あからさまに金メダルが少ないことに気づきます。ほとんど唯一の日本発祥の競技である柔道で(途中ですが)金1というのは、正直なところ寂しい状況ではないでしょうか。
よくよく考えてみれば、金・銀・銅メダルの総数というのは、柔道を含めた銅が2つある格闘技と、2位同着で結果として銀が2つになる場合を例外として同じ数が用意されているはずです。
そこで、日本人はやっぱり「2位ではダメなんですか」精神でいつも詰めが甘く、特に金メダルを獲れない性質があるのかというと、長い目で見ればそうでもありません。過去のオリンピックの歴史で日本代表が獲得してきたメダル数を合計した資料を見ると、金・銀・銅メダルの数はかなり均衡しています。比較的最近で日本代表が好調だったアテネオリンピックのように、金16、銀9、銅12、合計37と、むしろ金メダルを多く獲った*1場合もあるのです。
つまり統計的な観点からいうと、今回のロンドンオリンピックではここから怒濤の金メダルラッシュが待っている…とも考えられなくはない?
楽しみにしています。

*1:ただしこのときの金メダルの内訳は柔道が半数の8個を占めており、今回いかに苦しい状況であるかも分かります。