冷蔵庫の謎を調査

グラフ

以前*1話題にした冷蔵庫の大きさと消費電力量の関係について、大手5社*2のwebサイトからちょっと調べてグラフにしてみました。現役の冷蔵庫*3について、定格内容量(横軸)と年間消費電力量(縦軸)をプロットしています。するとやはりおもしろい傾向が出ています。
だいたい200リットル以下のタイプについては、内容量と消費電力量はほぼ比例の関係にあります。ところが、200リットルを越えたあたりから急にこの傾向をはずれ、逆に消費電力量が減り効率の良い機種*4が出現します。300リットルクラスになるとほとんどの機種でこの傾向になり、350〜470リットルクラスの機種は全体の中で消費電力量が小さいピークとなります。
売れ筋クラスの機種は改良頻度も高いために効率が上がるであろうことは納得できますが、この傾向はあまりにも顕著です。この中でもっとも「効率」が高いのは458リットルで150kWhのもの、もっとも「効率」が低いのは89リットルで370kWhのもので、単純計算だとその「効率」は何と13倍も違います。
最初に考えたように「大きい冷蔵庫ほど消費電力量が小さい単調な傾向」とは若干違っていることが分かりましたが、相変わらずこの原因はよく分かりません。

*1:2005年1月14日の日記

*2:大手というところにあまり意味はなく、何となくたくさん冷蔵庫を出していそうな国内5社を調べてみました。

*3:おおむね100リットル前後以上の、5社80機種の冷凍冷蔵庫。業務用、冷凍のみの冷凍庫やワインセラーのような特殊用途のものなどは含みません。

*4:実際には開発時期、機能などの影響を大きく受けると思いますが、ここでは定格内容量あたりの年間消費電力量が単純計算で小さいものを効率が良いことにします。