うぷしゅ?

与那国島が舞台の「老人と海」のモデルとなった糸数繁さんを、70才の時にNHKが撮った「うぷしゅの海*1」が再放送*2されていました。「老人と海」よりも10年も前に放送されたものです。
個人的には30年近く前の久部良漁港の、今とはまったく違う様子も印象的でしたが、西崎(いりざき/いりざち)の断崖が映っていることで久部良だとわかりました。しかし何と言ってもあの与那国の海に小さなサバニ(といってもエンジン付きですが)で出かけていくのはすごいことだと思いました。
糸数さんは、「老人と海」撮影のすぐ後、82才のとき、漁に出かけて亡くなったことでも知られています。まさに伝説のカジキ漁師であるわけです。
意外だったのは、糸数さんの話し言葉がわりと分かりやすい日本語だったこと。
私が知っている与那国の人は、ネイティブに話すとまったく何語を話しているのか分からないような言葉なので、それに比べると意外でした。

*1:うぷしゅ:(カジキ釣りの)名人の敬称

*2:オリジナルは1978年放送