欲ばりすぎましたね、オリンパスさん

オリンパスから、すでに海外で発表されていたコンパクト機であるSP-550UZが発表されました*1
まず最初に「28mmから光学18倍ズーム」なんて、仮に可能だとしても、きっと水中に持ち込むのは一苦労なんだろうな〜と、思ったら、防水プロテクターPT-037がこれですよ。「…×奥行173.0mm」*2へ? 私の幻覚かなあ? …?
ひょっとすると「水中でもどうせならできるだけ画角がワイドなカメラの方がいい!」と思っている方がおありかもしれませんが、それは一般的には単なる理想論なんですよ…。広角になるハウジングのデメリットってものすごく大きいんです。
これ、見る人のショックを和らげるために正面の写真しか掲載していないのか、全貌がよく分かりませんが、デファクトスタンダードである67mmマウントなんて見事に蹴散らす貫禄に見えます。ワイコンなんて望むべくもありません。
水中用としてのコンパクト機の大きなメリットは、水中でレンズが替えられることなんです*3。私にとっては水中実用性ゼロ…とは言わないけれど、限りなくゼロに近いです。ごめんなさい。ゆるして。
一つ非常に感心なのは、バッテリーとして単3形電池が使えることですね、これは重要です。でも、記録メディアがメーカー依存のxDカードの呪縛から離れられないことでこの高評価は帳消しです。それが許せるなら、地上で使うカメラとしてはまあまあなのでは。本当は内蔵メモリーが数GBあれば、メディアなんてなくてもいいんですが。
水中向けとしてオススメでないことは、カタログスペックだけで分かります。それにしても最近のコンパクト機は、F2.8-F4.5だと「暗くない」という評価になるのか…。

*1:オリンパスの製品ページ http://olympus-imaging.jp/digitalcamera/sp550uz/

*2:ちなみに私の使っている、新しいC-5050のハウジングは奥行き約120mm。

*3:追伸:プロテクター内にワイコンが入ることを期待している方がいるようですが、今出ているPT-037の写真からはそうは見えません。それに水中で替えられないなら一眼レフと同じだし。