残業のツケ

毎年恒例の、夏休み前のイベント準備も佳境に入り、いよいよ忙しくなってきました。私の仕事と言ったら相変わらず権限のない現場責任者なので、これは毎年かなりの負担。今週はわりときちんと仕事ができたと思いますが、いつもなら終電、タクシー利用三昧の季節です。
…ところが、今年はちょっと様子が違います。
先週、今週あたりから、職場では急に残業の制限が厳しくなりました。大半が裁量労働の職場では人件費節約にはならないし、従来あり得ないことでした。
どうやら、社員の健康管理が無視できない課題になってきたようです。きっと見えないところでいろいろ恐いことが起こっているのでしょう。私も、内外のイベントが重なったこの2月〜3月は本当に死ぬかと思うほど長時間労働でした。
年間1000時間残業したら死ぬという定説があるけれど私は死んでいない。実際生きているのだから大丈夫と言う論理になる。死なないのが悪いというのか?
ところが今や、残業80時間/月で警告です。2ヶ月連続すると産業医行きです。その時期には余裕で3ケタにのっていたので、もし当時からその制度があったら呼び出されているところでした。
今週から夜20時くらいになると、席の周りがガラガラになってきました。これは非常に望ましいです。残業代など一切ないのだから、遅く来て早く帰るのが一番よいのです。
「仕事は早くやってさっさと帰る」は理想ですが、皆が残業が当然という雰囲気があると遅い時間に仕事がやってくるし会議も入れられますから、実際には自分の努力だけではそうはいきません。しかし偉い人の決断ひとつでこうも変わるものかと。
最近世間では効率の悪さに気づき、裁量労働制を見直す雰囲気があるようです。そりゃそうでしょう、時間の有効利用のために一時言われたサマータイム制だって裁量労働と並立させてしまっては何の意味もないのです。
あぁ、転職を急ぐ理由がひとつ減ってしまいそうだ。