ちょっと遅いですが

一週間ほど前の中越沖地震の際に、実際の緊急地震速報を受けた家庭での様子が記録された動画がYouTubeに掲載*1され、話題になっています。事業場での様子が記録されたものは以前にもありましたが、一般家庭での様子は初めてのようです。
これを見て思うことは、やはり速報を受けて「正しい行動をしているのは子供だけだ」という、ある意味あきれてしまうような事実。お父さん(と思しき人・撮影者)はひたすらビデオを撮ることに集中しているようだ*2し、お母さん(と思しき人・声のみ)は「ホンモノ〜?」などと揺れ始めてから言っているノンキさで、実際に何か対応しているという様子がありません*3
確かにカウントダウンは生々しいけど、それよりも45秒という地震の前にしてはかなり贅沢な長時間があっても(慣れなければ)所詮この程度のものだという事実がショック。
一方、10月から一般に速報が流れるようになっても震度やカウントダウンは提供されないのではないかという噂も書き込まれています。まぁこの程度の対応しかできないのであればそれらの情報もあまり意味がないし、情報隠蔽は日本人の得意とするところなので、高速道路や地下街でパニックを起こされるよりはその方が被害が少なくて済むのかも知れません。
このビデオも親バカblogと同じで、子供が偉いのは分かったから、それよりも大人の「地震が来ると分かっていても実際には何もできない姿」が撮れていれば、もっと良かったですね。

*1:YouTubeへの投稿「新潟県中越沖地震緊急地震速報受信」 http://www.youtube.com/watch?v=LXuoMwesmfo

*2:ただ、そうしたからこそ今この貴重な映像を見られるのですが…。

*3:見えないので、本当は何かしているかも知れません。声だけから判断。