少子化と人口減少に思う

またR25ネタでごめんなさい。今週のR25の11ページでは、少子化に伴う日本の人口減少について触れられています。1週間ほど前でしょうか、ちょうどこの件に関係して人口のピークがいままで予測されていた2006年よりも早まって2005年になるのではないかとの報道されたことがありましたね。
素人考えでも、2人の親が2人の子を産まなければ人口が減っていくことは何となく分かりますから、現在(2003年)の出生率1.29ではこれからの人口減少の傾向はとうの昔から不可避になっていると考えて良いでしょう。それでもまだ人口が急激に減っていないのは、医療技術の発達などにより少しずつ寿命が延びてきたからだと思われます。
一般的には、人口減少は消費減退につながり、経済に悪影響を及ぼすと言われていますが、そうなんでしょうか?
世の中こんなに人手余りなのに? むしろ私は、多少の人口減少は望ましい方向ではないかと思います。
都市部の混雑は解消され、移動の効率が上がれば経済にはむしろ好都合です。また現在の流れでは、今後職住は近接していなくても良いことになり、人々は何かと住みづらい過密都市よりも環境の良い地方に住みたがるのではないでしょうか。そうすれば過疎化の傾向もある程度踏みとどまることができます。一部の離島ではその傾向が顕著になるでしょう。



同じ欄に掲載されている図に、高齢化の進行(60歳以上割合)を表す折れ線グラフがあります。現在日本では高齢化が急速に進んでいるように言われていますが、興味深いのは2010〜2015年あたりから一定の高齢化率(20%強)で落ち着き、高齢化は永久に進んだりはしないと予測されていることです。
つまりある程度の高齢化率に対応できるような社会を作ってしまえば、若者が減ろうが老人も減るわけですから将来も安泰なわけです。
経済やさんには申し訳ないのですが、経済が良いからといって世の中が豊かなわけではない、ということは日本の歴史が証明してきたことなので、許容範囲だと思います。