目糞鼻糞を侮辱す

事前にかなり話題に上がっていた映画「ダ・ヴィンチ・コード」がけちょんけちょんにけなされています。「内容自体がばかげている」ことと、「宗教的にけしからん」という二つの理由があるようです。
およそ神様のいる宗教とは、頭のいい人が目的を持って創作した一連のストーリーです。だから隣り合う異なる宗教がふれあえば、そこには摩擦が生じることがあります。
宗教がある限り戦争はなくならないでしょう。数ヶ月前に、宗教の偶像を新聞に描いて「侮辱だ」といって世界的な大騒ぎになる事件がありました。結局、他の宗教を侮辱すれば「表現の自由だ」と嘯き、自分の宗教が侮辱されたと思えばそんなことは認めない。宗教とはそんなものです。
それにしても「ダヴィンチ・コード」に対する「けしからん作り話だ」という批判は抱腹絶倒です。これは作り話対作り話の「どっちの作り話の方が正しいか」というくだらない論争、まさに目糞鼻糞です。