五十嵐さん殺人事件、時効へ…?

あまりニュース記事そのものをネタにするのはよろしくないのですが、これだけは忘れられない事件なので書きます。それは1991年の五十嵐一さん殺人事件です。これがあと1ヶ月で時効を迎えるといいます*1
当時は筑波大の学生になったばかりで、五十嵐さんは私にとってなぜか英語の先生でした。そんなに著名な方とはつゆ知らず、ただなんとなく「英語の授業なのに中東の話が7割くらい占めてるな〜」と思いながら、ただ話は実感がこもっていておもしろかったのを覚えています。
試験が終わって夏休みに入ったばかり*2でしたが、事件のあった深夜の前の日、何か忘れましたが図書館に用があって学校に行っていました。翌日、学校で事件があったのを知りましたが、その先生が殺されたと気がついたのはもっと後だったような気がします。
筑波大は学生など数千人が学校の敷地内に3地区ある団地のような宿舎に住んでおり、地元出身者が少なく留学生も多いという特殊な環境です。何ヶ月も学校の敷地から出なくても生活できるようになっています。そんな条件も事件の解決を難しくしているかもしれません。
報道されているように五十嵐さんが深夜まで残っていたのが私たちの受けた試験の処理のためだと思うと何だか根拠のない申し訳なさが残るとともに、今となっては日常茶飯事となった殺人事件も当時はまだ驚くべき事件でしたので、いまだに学生時代の最大の記憶として残っています。

*1:YOMIURI ONLINEの記事 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060611it02.htm

*2:当時の筑波大は3学期制。今は知らない。