インチキのカタマリだよ!

また懲りずに女性専用車ネタ。2005年の都内での痴漢検挙件数が、前年より減少したのだそうです*1。それを女性専用車と絡めるのがインチキ。
ヘドが出るほど何度も書きましたが、そもそも女性専用車が痴漢対策になるというのは詐欺的な主張です。だってそうでしょう、痴漢も被害者も他の車両には乗れるんだから、子供でも分かる話。痴漢対策にするなら、女性専用車でなく「痴漢でない人専用車」を作らなければなりません。
この記事では、痴漢が減った埼京線の例だけを挙げて「痴漢、埼京線25%減 中央線が1位に 女性専用車効果」とタイトルを付けています。おいおい、それじゃあ何が1位で、何が効果なのか全然分からん上に、記事の中では「明暗を分けた」と書いているのも関わらず、さも女性専用車が効果を上げているかのように読めるぞ*2。またこれインチキ。
「痴漢に間違えられないよう、男性専用車両がほしい」という声があるというが、いったい何をビクビクしているのでしょうか。世の乗客には、男性を痴漢に間違える当然の権利でもあるというのでしょうか。甚だ失礼な話だと思います。平等という点では男性専用車は正しいが、理由をはき違えてはいけないですね。
この件も「チーム・マイナス6%」と同じで、元はお役所仕事のゴリ押しで始まった話。だから目的と手段の関係はインチキでも良いのです。
さすがに最近、それらのインチキに人々が少しずつ気づき初めて、運用を縮小する例もあるようですが、こんな差別的なものはものは無くて当然。即廃止をお願いします。

*1:asahi.comの記事 http://www.asahi.com/national/update/0808/TKY200608080359.html?ref=rss

*2:これでは、「中央線は埼京線の25%減よりもさらに効果を上げていて、女性専用車の効果は抜群である!」というタイトルに見える。歪曲もいいところである。