おぢちゃまからのお願い

おぢちゃまはね、もう歳も歳だから、あんまり愚痴ばかりこぼしてちゃいけないと思うのよ。とくに、若い人のことなんかをね、「今の若い人は…」なんて言っちゃいけない。そうやって気をつけるようにしてるのよ。でも今日の話は、別に若い人に限らないわけ。
女性がはいているズボンやタイトなスカートは、ベルトなんかしていないか、してても緩いでしょ。コンビニや本屋さんで買い物しているときなんかに、ちょっと低いところにあるものを見ようとしてしゃがんだりするでしょ。あ、最近は駅のホームや電車の中でも、なぜかしゃがんでいる人がいるわね。
そうするとね、驚いたことにかなりの人が、背中からおパンツがベロンて出てるわけ。おパンツ、ババシャツだけならまだいいのよ、なかにはだいじなお肉まではみ出させてる人がいるの。おぢちゃま、そういうのが視界の片隅にはいると、もう目を背けたくなるわけ。
意外かも知れないけど、世の中の人というのはね、そういうおパンツを見ても心ときめいたりしないのよ。それどころか、その日一日たたられたような気がするの。おまわりさんにもきつく取り締まってほしいけど、今おまわりさんも忙しいからね、かまってくれないのよ。
おぢちゃまからのお願いはね、みんながファッションに毎月どれだけお金をかけてるかしらないけど、あっそれはいいのよ、別にね。だけど、そういう人として基本的なところで間違ってほしくないわけ。分かってもらえたかしら?