世相を反映したで賞

さて最近こんなCMを見ますね。団地でたぶん近所の見知らぬ人から声をあいさつされる娘、首には防犯グッズ。たぶん「知らない人から声をかけられたら気を付けなさい」と教えられているのでしょう。
それを「不思議なこと」として聞かされる若い母親。戸惑うけれど受け入れてしまう父親。今のある意味破局的な核家族像を実にうまく象徴しているように思えます。
もっとも印象的なのは娘よりも母親の「何だかめんどくさそうね」という、とてもCMとは思えないネガティブ表現。このマーケティングセオリーを無視した一言に心打たれてしまいます。
きっとこの娘は一人っ子のまま成長し、この母親と同じような人になっていくんだろうな〜と想像させる、すばらしい、だけど悲しい秀作です。