「クラスター爆弾の禁止条約で日本が孤立」

という、にわかには信じがたい記事が出ています。古いクラスター爆弾は爆発せずに残りやすいという面で、同じく日本が長年廃止しようとしなかった地雷と同じ特徴を持っていますね。
おいおい、どれだけバカな奴がこういう重要な会議に出てるんだ、という感じがします。「島国の防衛に有効だからいいだろ」という、ぜんぜん本質的ではない勝手都合。最近どこかで聞いたことがあります。
ちょっと横にそれますが、「女性の権利を守るためなら男性を差別する女性専用車を作ってもいいだろ」っていう理屈。この類の発想をする人間が戦争を始めるんでしょうね。ぜんぜん飛躍じゃないですよ。
毎日新聞の記事によれば、『田母神俊雄航空幕僚長が「不発弾による(日本人の)被害も出るが占領される被害の方が何万倍も大きい」と同爆弾の必要性を強調した』とあります。
報道の通りだとしたら、これ驚くべき発言ですよ。つまり自衛隊は市民を犠牲にしても国家を守れと。いよいよ全体主義者の本音が出たというところですね。
同じ全体主義でも、地球全体のことを考えるなら良いのだけれど、なぜか日本という狭いエリアのことしか考えられない。こんな考えの基に憲法はかえられようとしているわけです。「憲法変えるだけで戦前回帰だなんてチャンチャラおかしい」的なこと言う人がいますが、憲法変えなくたってこういう人もいるわけですよ。
私が知ってる日本国憲法前文には、「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて…」と書いてあるはずなんですが。そして公務員には憲法を遵守する義務があるはずなんですが。
残念ながら、このような主張をする人たちもいる国が、今の美しい国日本です。