マイクロフォーサーズ

私は常日頃から、デジタル時代のカメラにミラー(一眼レフのレフ)は不要だ、あんなもん水中では使い物にならないとさんざん各所で吹聴してきたわけですが、そんな私の理想にかなり近いカメラの規格をオリンパスパナソニックが発表してくれました*1
マイクロフォーサーズシステムの従来のフォーサーズとの大きな違いは、フランジバックを短くすることで「真面目に」コンパクト化を目指しているところだと思います。
私は個人的には、従来のフォーサーズは失敗だったと思っています。なぜならカメラとレンズの小型化を謳っていたくせに、現実にはたいした効果がなかったからです。普通に考えれば、画像センサーの大きさを半分にすれば、カメラやレンズの大きさも半分にできるはずです。しかしそうできなかった原因は、旧来の瑞光レンズの遺産を生かそうとしたためか、フランジバックをほぼ従来通りにしてしまったことでした。
新しい規格は、レンズ交換可能なカメラであってもミラーがないことを前提としているようです。これは実はデジタルカメラでは本来あるべき当たり前の姿なのですが、一眼ではあまりにも過去の遺産にこだわるユーザーが多かったためにどのメーカーも実現できませんでした。私に言わせれば、デジタル一眼カメラはその歴史上、基本的な部分でほとんど進歩していません。コンパクト機なんて10年前からライブビューは当たり前です。
今後この規格を生かすことができれば、例えば現存するもっとも水中写真に適したカメラであるC-5050並かそれ以下の大きさで、画像センサーが3倍くらいあるレンズ交換可能なコンパクト機が出てくる可能性が十分あるわけです。
この規格を生かすことができれば、の話ですが。