じゃあ何を信じるの?

3月からの原発での事故に関して、「政府や東電のいうことは信じられない」ということが当たり前のようにいわれます。ではそういう人たちは何を信じて生きるつもりなのか、調査・統計のようなものがあったらぜひ見てみたいですね。
「○○の情報は信じられない」という人の多くは、たぶん情報の勝手な解釈の仕方をしていて、そういう人はどんな情報を与えようが不安さえあれば雰囲気に引きずられて「信じられない」「隠蔽している」というのだろうと思います。
特定ネット世界では、「カンやめろ」みたいなことがあいさつ代わりになっているようですが、貧すれば足を引っ張り合うとても日本人らしい反応だと思います。
ある調査*1では、内閣支持率が2割台であるにもかかわらず、「対応に一区切りをつけたら退陣すべきだ」が53.5%もいるとのこと。「直ちに退陣」は15.3%に過ぎません。時事通信社の記事に真っ向から反する解釈で悪いけれど、8割の人が「直ちに退陣」を選ばなかった結果は、「一区切り」なんて当分つかないことと並んでむしろ続投を求めているのに近く、「やっぱりな」という感じでした。菅さんがすぐに辞めないのは、意外にも世論の後押しがあるからなのです。多くの人は、この事実に目を向けようとはしないようです。
これも雰囲気に引きずられて情報の解釈の仕方を間違えている例です。批判的な多くの人にも代替案がないのでしょう。「やめろ」と騒ぐのは簡単ですが、論理的にものを考えるのが苦手な人は多いものです。
政府や東京電力の言動を批判する人は多いけれど、その辺は実は典型的な日本人らしい言動や思考であって、他の多くの日本人ならもっとうまくできるとは私には思えないんですよ。
だって、東京電力がこうなってるのも、日本の政治がこんな感じなのも、日本人が作ってきた日本社会の一つの結果なんだも〜ん!