謎がいっぱい「ふれあい水槽」

以前、京都府舞鶴まいづるベイ・プラザ(商工観光センター)を訪れたときに、そこに「ふれあい水槽」というものがあって新鮮に驚きました。
世の中の「ふれあい水槽」というものには2種類あります。一つは普通の浅いプールのような水槽に磯の生き物などを入れてそれらを気軽にさわれるようにしたもの、これは簡単に用意できますのでいろいろな所にあります。もう一つはもっと深さのある水槽で、側面に上向きの穴を開けてそこに水面を作り、水中に簡単に手を入れられる構造にしたもの、これは国内では舞鶴の他、少なくとも福井県熊本県にもあるようです。ここでの「ふれあい水槽」は後者の方。
水槽の上面を密閉し、完全に水で満たせば側面に(上向きの)穴をあければそこに水面ができて水が逃げ出さない、ということは容易に理解できるのですが、では水槽のメンテナンス、例えば内側の掃除はどうやっているのでしょうか?
ペットボトルなどを使って、水面を容器の高さより下に作る実験は簡単にできます。これ自体は不思議でも何でもありません。でもそれはペットボトルを傾けたり、バケツに浸けることが簡単にできるからであって、大きな水槽では大がかりな仕掛けが必要になってくるような気がしています。そこが謎なのです。
メンテナンス以外にも謎はあります。その中で最大の謎は、フタもせずに魚が逃げないのかということです。中に簡単に手を入れられるということは、中の魚も簡単に外に飛び出せるということです。普通の家庭の水槽でもうっかりフタをし忘れて魚が飛び出してしまうというのはよくあることです。
いろいろ考え始めると、不思議の多い「ふれあい水槽」です。