TSLついに断念?

おそれていたニュースがかなり現実化しました。6月7日の日記に書いた赤字予測によるスーパーライナーおがさわら(テクノスーパーライナー)の就航危機ですが、いよいよ「断念」というニュースが出てきました*1
この記事によれば、原油の高騰により赤字予測は年間20億円。115億円をかけた船が無駄になっても、年間20億円の赤字を抑えるという決断は(今となっては、ある意味で)賢明かも知れません。しかし、日本はこの財政危機の時代に、また大いなる無駄遣いをしてしまったのかも知れません。
1997年生まれの現おがさわら丸はまだそれほど古くもないのですぐに困ることはないと思われますが、これで再度「やっぱり(小笠原に)空港を作るべきだ」と言う人が出てくるのはほぼ確実です。
そうなると、この船を造るのにかかった費用だけでなく、空港を作るべきか作らざるべきかという議論をしてきた時間はいったい何だったのでしょう?
どうせ誰も責任をとることもなくうやむやにされると思うのですが、日本人として根本的な問題を感じますね。