すばらしい!が

高橋尚子さんはすごいですね、東京国際女子マラソンでの優勝。まったくベストではない体調のようでしたが雪辱を果たしました。有言実行かつ静かに雪辱を果たすあたりは、とてもかっこいいし、私も好きなポイントです。最近の詰めの甘い日本人アスリートには是非お手本にしてもらいたい姿勢です。すばらしい!
…のですが、気になった点が一つ。それはレース後のコメントでした。
「そうですね、」の後が長すぎ。「今悩んでいる人も、小学校、中学校の子も、30代、そして中高年の皆さん方もどうのこうの」とかそういうことは、レースの順位やタイムとともに後からついてくる評価によるものであって、本人からするコメントではありません。そんな余計な飾りを付けなくても、彼女が今まで持ってきた悔しい(であろう)気持ち、それに対する必死の巻き返しは、誰もが思いをいたすところなのですから。
ちょっと恐れるのは、彼女が将来、増田明美さんのようになってしまうのではないかということ。それは何とももったいない。「しゃべりがうまい」のと「しゃべりの方が目立ってしまう」のとはぜんぜん違います。
彼女には素直に好感の持てるアスリートでいて欲しい、と思うのはそれこそ余計なお世話なのでしょうか。