台風の影響?

表層の海水温が、海流だけでなく台風などの影響を受けることは経験的に知られていますが、最近実際にそんな様子が見られました。
先週 伊豆諸島のある島へ行った人たちが、水温17℃の海で凍えるような思いをして帰ってきました。8月としては破格の寒さですが、普段黒潮に洗われる島であっても、岸の向きによって沿岸の表層水温は大きく違ったりします。このような現象は、例えば海上保安庁の表面水温図にはまったく表れず、現地に行ってみなければ分からないようです。
ところで、伊豆諸島の新島の水温をリアルタイムで表示しているサイト*1によると、このあたりに2つの台風が接近していた今週15日の夜半から16日未明にかけて、水温が一気に7〜8℃も上がったことが分かります。単純に考えれば、このようなときに水も一気に入れ替わったと見ることができます。
また状況証拠から考えると、水温に直接影響を与える黒潮がどのあたりを流れているかということは、我々のように沿岸でダイビングをする場合にいつも直接影響しているわけではない、ということも分かります。