日本魚類学会による言葉狩りについて その2

イザリウオ→「カエルアンコウ」に代表される言葉狩り(日本魚類学会が言うところの「言い換え」)について、12月17日の日記に急いで書きました。事実関係があまり整理できていなかったにもかかわらずかなりヒットしてしまっているので、再度整理したいと思います。
現在言えることは以下の通りです。

  • 今回一般にこの件が話題になっている理由は、日本魚類学会内で8月頃に答申された「魚類の差別的和名の改名について(答申)」および10月頃に標準和名検討委員会が発表した「日本産魚類の差別的標準和名の改名案」である。
  • この標準和名の改名は、まだ決定していない。2007年1月頃に評議員会で採決される予定である(検討委員会による意見募集はすでに終了)。
  • 標準和名は慣習として使われている概念である*1
  • 標準和名については、上記答申および2005年に学会で承認された「魚類の標準和名の定義等について(答申)」においても、「旧名および通俗名を必要に応じて使用することを妨げるものではない」旨が表明されている。

*1:詳細は標準和名検討委員会の要項を参照 http://www.fish-isj.jp/iin/standname/index.html