比較しておもしろいスポーツ記事

いまのご時世で「岡田監督」といえば、プロ野球阪神よりはサッカーの日本代表チームを連想する人が多いでしょう。東アジア選手権に出場するために中国へ渡っている岡田監督について、おもしろいニュースがありました。
なんのことはない、地元の記者に「中国は前回優勝したが」と聞かされて「知らなかった」と答えたというだけのエピソードなのですが、これがサンスポと日刊スポーツではぜんぜん違うことのように書かれている、と。
嫌中で鳴らすフジサンケイグループサンケイスポーツでは、これを強気の表れだとして「相手を刺激しかねない言葉だった」「タイトルへの強気な姿勢は崩さなかった」等と紹介しています*1
一方で親中派朝日新聞グループに属する日刊スポーツでは、まったく同じやりとりについて「非常にいいチームだと思うとあわててフォローも、完全に女性リポーターに一本取られていた」「開催国への気遣いが感じられた」等と紹介しています*2
同じタイミングで夕食に餃子が出たことも記事になっていましたが、前者が「ギョーザには一切手を付けない選手もいたという」と突き放すように扱っているのに対して後者はタイトルから「気配り餃子」ですから、まったく対照的です。
どちらの記事を読むかによって、岡田監督とチームがどのような態度で東アジア選手権に望んでいるかの印象がまったく違ってきますね。
スポーツ報道も餃子もプロパガンダからは解放されないようです。

*1:SANSPO.COMの記事「岡田監督、強気発言連発!前回中国Vも『知らなかった』」http://www.sanspo.com/soccer/top/st200802/st2008021510.html

*2:nikkansports.comの記事「岡田監督に中国の毒舌と気配り餃子」http://www.nikkansports.com/soccer/japan/p-sc-tp2-20080215-321572.html