マイクロフォーサーズ その後

8月の始めに発表された時、一度マイクロフォーサーズについて触れました。その後パナソニックから最初の対応機としてDMC-G1が発表された*1のを知った時には、「もしオリンパスが同じ間違いを犯したら、もう二度とオリンパスに期待しない」くらいの怒りがこみ上げたものでしたが、Kölnのphotokinaでオリンパスが出したというマイクロフォーサーズ対応機のモックアップの情報*2を見て、私はかなり安心しました。
パナソニックは何をトチ狂ったのか知りませんが(そして多くの不見識なメディアもそうですが)、マイクロフォーサーズに「いままでより小さな一眼(≠レフ)カメラ」という意味づけをしても何の意味もないわけです。そもそも画像センサー自体が多くの既存一眼レフよりも小さいし、AF性能だって最初のうちは一眼レフより低いでしょう。
マイクロフォーサーズはそうではなくて「レンズを交換できるいままでより高性能なコンパクト機」というアプローチをしなくてはいけません。そもそも見やすい光学ファインダーや必要以上に高性能なAFにこだわる保守的な一眼レフユーザーはマイクロフォーサーズを「低性能な一眼カメラ」として見なすでしょうから、すぐに食指を伸ばすとは思えません。
このモックアップに対してもレンジファインダーのようなものを求める人がいるようですが、それは単に(地上用のカメラとして)バッテリー節約のためなら意味もありますが、そうでないならフィルムカメラを使い続けた方が幸せだと思います。水中写真の都合で言えば邪魔なだけだし。
オリンパスのこの方向は理想に近く、今後も引き続き水中写真の分野にも絡んでいってくれることを期待します。