私はなぜtwitterに手を出さないか

7年近く(実質1555日)もこのblogを書き、それ以前からの掲示板時代を含めると12年近くもネット上に何か書いている私が、世の中でこんなにも蔓延っているtwitterに手を出さないのか、「面倒くさいから」のひと言ではすまない理由に気づきつつあります。
一つ表向きで、自分でもある程度自覚していた理由は「自分が(IT)業界人で怖さが分かっているから」というのがあります。まぁこれは、ここで詳しく書くほどのことでもないでしょう。
もう一つ、最近気づきつつあるのは「議論に向いていないツールなのに自分が議論好きだから」ということです。
twitterは「つぶやき用ツール」としては優秀です。だからここまで人口に膾炙しているのでしょう。しかし悪くいえば「言い捨てツール」なので、何か議論していて話がかみ合っていなくても、そのままつぶやき続けることができます。これはblogのコメント欄でもあり得る場面なのですが、blogはある程度発言者の一貫性が保たれる上、管理者が(それなりのセンスがあれば)進行をコントロール可能というtwitterとは決定的に異なる面があります。
気になるのは、「なぜか自分だけが正しいと思っている」独りよがりな主張を助長してしまう場合が見られることです。「言い捨てツール」なのでまともな議論を仕掛けても簡単に逃げられます。
そこには、恥ずかしいほど質の低い発言に歯止めがかからないという意味を含んでいるのですが、twitterを使って意見を述べる方には、ぜひ「(他人は)なぜ気づかないのだろう」などと言っている間に自分の意見の価値が失われていることに気づいていないだけだったということのないようにオススメしたいところです。