大手マスコミでは全く触れられない、でおなじみの…

ここ最近急激にフジテレビ周辺で韓流偏重を批判する人たちのデモが盛んになってきたようです*1。現実世界から隔離したネット上だけで交わされるマスコミの話題としてはちょっとおもしろいですね。
主催者としては「偏向報道に関する抗議」ということにしたいようです。まぁ実際の主張を見れば「反韓」「嫌韓」の意識が多くの部分を占めているであろうことは容易に想像できます。「その意識自体が偏向では」「ずっと昔から比較にならないほどアメリカの影響を受けているのでは」といわれたら身も蓋もないわけです。
そんなわけで、どっちもどっちだと思いますが、ただこの騒ぎには興味を持たざるを得ない面もあります。

  • 日本では難攻不落に思われるクロスオーナーシップの問題に風穴を開けるのか。
  • 文字通り保守派「最右翼」のはずのフジサンケイグループ傘下がそういった批判を受けていることについて産経新聞社はどう考えているのか。
  • 電波は公共の物だから偏向は許さないと主張する者は、NHKの受信料に対してどう考えているのか。
  • 結局、この騒ぎはマスコミに影響を与えられるほどに拡大するのか。

6千人は主催者にとっては多いと思ったのかもしれませんが、この程度でそれが「世間一般の世論だ」と誤解しない方がいいでしょう。残念ながらフジテレビの電波を受ける人数から考えれば無視できるほど十分に少数だということをフジテレビの態度が示しているようです。

*1:「韓流偏重『なぜ抗議されなきゃ?』フジ、文書受取り拒否の高姿勢」http://www.j-cast.com/2011/08/21104905.html