ネーミング・ライツ

ネーミング・ライツつまり命名権という概念は、「あるもの(施設)が突然ぜんぜん違う名前になる」という面でデメリットも多いはずですが、どうしても広告料を得たい被命名側(?)にとっては窮余の策という面もあるのでしょう。
最近これは日本でも珍しくなくなってきましたが、いった名前を付けた企業が「やらかし」てしまうと一緒にイメージダウンを食らうという弊害も出てきているようです。
楽天イーグルスの本拠地である「クリネックススタジアム宮城」は以前は「フルキャストスタジアム宮城」であり、もともとは「宮城球場」でした。「フルキャストスタジアム宮城」時にはフルキャストの違法な派遣業務の発覚により名称変更を余儀なくされました。
西武ライオンズの本拠地である「西武ドーム」はつい先日まで「グッドウィルドーム」であり、その前は「インボイスSEIBUドーム」、さらにその前は「西武ドーム」でした。これも「グッドウィルドーム」時にさまざまな違法性の発覚によって変更を余儀なくされました。
こういうことをやっていることによる施設自体のイメージダウンはいうまでもなく、さらにはそのたびに名称変更に対応させられる周囲にとっては莫大な負担になっていると思われます。
このような事例を見るにネーミング・ライツの受け入れや行使にはかなり慎重になるべきだと思いますが、さらに言えば周囲がそれに従って「変な名前」を使う義務というのはどの程度あるのだろうか、という疑問も感じます。