日本魚類学会による言葉狩りについて その1

ある程度潜っているダイバーならもうとっくにご存じかと思いますが、最近一部でイザリウオを「カエルアンコウ」と呼ぼうという話があるようです*1。「イザリ」が差別的だからだと言い張っているそうです。
つまり「ヒメヒラタイザリウオ」は「ヒメヒラタカエルアンコウ」であり、「イロイザリウオ」は「イロカエルアンコウ」です。馬鹿な話ですが本当です。リンク先を見ると対象はイザリウオだけではないことも分かります。あ、これによると「バカ」も差別語ですね。
もとより私はこの手の言葉狩りには完全に反対です。差別的だからというのはそれを差別だと定義するからで、それ自体が差別を作り出す行為であり、差別主義者の言い分です。差別的だと誰も言わなければ何の差別にもつながらないのです。
というよりも、学会が何と言ったところで私たち一般ダイバーがそれに従う必要は何もないのですが、差別主義者から「差別者」のレッテルを貼られて差別されてしまっては仕方ないので、世間的にはきっと従うんでしょうね。
何というか、こういう変な話を大手指導団体やダイビングマスコミはもちろんのこと、ダイビングやさんや一般ダイバーも「名前が変わったのね」なんて鵜呑みにするのでなく、もっと疑問を感じてください。本当は誰が差別をしているのか、考える能力が試されてると思いますよ。
本当に馬鹿な話だ。あ、差別。

*1:日本産魚類の差別的標準和名の改名案(PDF) 日本魚類学会 http://www.fish-isj.jp/iin/standname/opinion_collection/change_name.pdf