とがった山に心ときめく
チューリヒから最初の目的地であるツェルマットに移動です。もちろん鉄道です。途中クール(Chur)まではIR(InterRegio)で行き、そこで氷河急行(Glacier Express)に乗り換えます。去年は7月に脱線転覆事故を起こしたことでも有名になってしまいました。九州と同じくらいの国土のスイスですからたいした距離ではありませんが、途中が急勾配だったり急カーブの連続だったりするので、これで一日かかるというわけです。
スイスの物価が大変高いことは、今回スイスにくる前からの情報で分かっていたのですが、駅で何かお昼に食べるものを買おうとして実感しました。なにしろ野菜とハムを挟んだくらいのちょっとしたサンドイッチが7.50Frとか平気です。路面電車の最近距離が2.6Fr。ちなみに今回のレートで1CHF=90JPYくらいでした。1〜2週間くらい前は100円/CHF、数ヶ月以前は70〜80円/CHFでした。CHF恐るべし。
さてその間は天気もだいたい良くて安心していたのですが、ツェルマット到着後に雨がぽつぽつ降り出し、いったん宿にチェックインした後で駅前のレストランでの夕食中に雷雨の洗礼を受けました。幸い、ちょっと待てば小降りになって傘を差さなくても歩ける程度になりましたが、どうも明日からの天気が心配です。こういう観光地では、天気が悪かったらどうしようもありません。
そういえば、ツェルマットでの宿は部屋から正面にマッターホルンが見えるというすばらしいロケーションです。ただし今日はてっぺんの方が雲に隠れていましたが…。
やっと、夏休みだぁ〜
今年は特に1学期(?)が長く感じました。やっと今日から来週いっぱいの夏休みです(再来週は祝日が2日ありますが、そんなことはお構いなく…)。ということで早速この土曜日から、相棒とともに久しぶりにダイビングでない海外旅行です。
7時間遅い地域へ出かけるので、ちょっと長い一日になります。人生2度目の成田エクスプレスの後、これも久しぶりの成田空港第1ターミナルから、10分早発の分で出発です。
と思ったら、到着は50分早着のアムステルダム・スキポール空港。かつては世界一広大な空港ということで名を馳せました。今はちょっと古くなり、新興国などに大きな空港もたくさんできましたが、実際歩いてみるとやはり広大です。機内で勧められたパスポート・コントロールをゲートの移動とともに半強制的に通過して、チューリヒ空港まであと1時間乗り継ぎました。
こんばんはチューリヒに泊まります。チューリヒでは空港から宿まで若干の距離がありますが、せっかくの日本と並ぶ鉄道王国ということでタクシーなどではなく鉄道(国鉄と路面電車)を使いました。ここでのカルチャーショックは、スイス国鉄と、少なくともチューリヒ市内の路面電車については改札的なものが一切なく、プラットホームへの出入りが自由にできてしまうことです。これが、初めてだと若干の迷いを生じる原因になりますが、慣れれば非常に楽かもしれません。そして、Sバーン(日本でいう通勤型の普通列車、ただしオール2階建てだったりする)には自転車やら犬まで乗っており、なんだか楽しそうです。
逆に不便な点もあります。その一つは、たくさんある切符の販売機で一切紙幣が使えない模様です。カードは使えますが、路面電車専用の販売機ではそれも使えません。だから海外から来たばかりで両替した新札しか持っていないような旅行者にはあまり優しくありません。「観光立国なのに旅行者にあまり優しくない」という一般的なスイスの評判は、この辺から来るのかもしれませんね。
まぁしかし効率的に整備された交通網のおかげで、行程上は迷うことなく今夜の宿に着くことができました。
エレベーターが自分で引いて開ける開き戸式…、これスイスではよくあるようですが、ヨーロッパでは一般的なんですかね?
いわゆるベーゴマです
近所のデパートの中にある、おもちゃ屋さんのようなところの中で「ベイブレード大会」なるものが賑やかに開かれていました。
何年か前にベーゴマ復活のニュースが流れていましたが、周期的にブームが起きるようです。タカラトミーはカスタマイズ要素も取り込んで復活させたようですが、たぶんそこがうまいところで、カスタマイズするということはそこにはいろんなパーツとか用具の需要が生まれるんですよね。
そこでびっくりなのが、その子供たちが持っている用具箱。結構しっかりとしていそうな作りのジュラルミンケースに見えます。調べてみると実際にはアルミ製ケースのようで、とはいえやはりそこそこのお値段がするようです。
今時の親御さんは大変そうです。
いや、本当に情けない
毎年首相が替わるのは明らかに良くないことなんですが、そうしてきたのは日本国民の責任なんで何とも言えません。今回の菅やめろキャンペーンは特に意味不明で、「じゃあ誰にすればいいんだよ」なんて誰も考えていませんでした。これが日本人です。「自分はやらないけど、菅はいやだ」と。
菅さんは確かにリーダーとして能力不足だったかもしれません。しかしそれは日本の政治家のほとんどすべてに言えることで、「毎年首相を変えても何も問題は解決せず、むしろ悪化している」ことがそれを証明しています。
また、菅さんが災害後にまるで何もやらなかったというニュアンスの記事もありますが、それは違います。
それだけで十分ではありませんが、これらは政治のリーダーとして重要なポイントでした。
こういったいろんな面を無視して、まるで他の誰かがやっていたらもっとマシな対応ができただろうなどという幻想でまた次のリーダーを探すような歴史を繰り返すとしたら、もう全く日本人は民主主義を語る資格を放棄しているといっても大げさではないでしょう。
大手マスコミでは全く触れられない、でおなじみの…
ここ最近急激にフジテレビ周辺で韓流偏重を批判する人たちのデモが盛んになってきたようです*1。現実世界から隔離したネット上だけで交わされるマスコミの話題としてはちょっとおもしろいですね。
主催者としては「偏向報道に関する抗議」ということにしたいようです。まぁ実際の主張を見れば「反韓」「嫌韓」の意識が多くの部分を占めているであろうことは容易に想像できます。「その意識自体が偏向では」「ずっと昔から比較にならないほどアメリカの影響を受けているのでは」といわれたら身も蓋もないわけです。
そんなわけで、どっちもどっちだと思いますが、ただこの騒ぎには興味を持たざるを得ない面もあります。
- 日本では難攻不落に思われるクロスオーナーシップの問題に風穴を開けるのか。
- 文字通り保守派「最右翼」のはずのフジサンケイグループ傘下がそういった批判を受けていることについて産経新聞社はどう考えているのか。
- 電波は公共の物だから偏向は許さないと主張する者は、NHKの受信料に対してどう考えているのか。
- 結局、この騒ぎはマスコミに影響を与えられるほどに拡大するのか。
6千人は主催者にとっては多いと思ったのかもしれませんが、この程度でそれが「世間一般の世論だ」と誤解しない方がいいでしょう。残念ながらフジテレビの電波を受ける人数から考えれば無視できるほど十分に少数だということをフジテレビの態度が示しているようです。
*1:「韓流偏重『なぜ抗議されなきゃ?』フジ、文書受取り拒否の高姿勢」http://www.j-cast.com/2011/08/21104905.html
急に気づいたのですが
今までに行ったことのある場所(地上)の北限は、去年のニューヨーク、それもセントラル・パークの脇にあるメトロポリタン美術館のあたり(40°47'N)でした。日本でいうとだいたい青森相当。
それまでは、福島県の会津若松あたり。急に気づいたので忘れないよう書いておきます。ついでに南限はポートモレスビーの旧市街(9°29'S)ですね。けっこう狭いといえば狭い。