丹下健三さんが

なくなりましたね。新旧東京都庁舎、フジテレビ本社ビル、赤坂プリンスホテル東京ドームホテル、代々木体育館などを設計した人です。
このリストだけでも「日本を代表する建築家」であることは確かですが、おそらく日本を「どこの街へ行っても同じような街並み」にした原因の一人も丹下さんでしょう。また(現在の)東京都庁舎のように酷評される作品もあり、この人の建築は賛否両論分かれるところです。
上記のリストのうち赤プリだけはちょっと異色だと思いますが、あとは建築としては醜い部類に入ると思われ、私もあまりこの作風は好みません。
で、この人の弟子の一人が黒川紀章さんです。ちょうど昨日、東京湾の埋め立て地のことについて書いたので思い出しました。黒川さんはバブル期に「東京湾なんか埋め立ててしまえ」的な主張をして大顰蹙を買っていましたが、いちおう「世界的に評価されている」ことになっているようです。しかしこの人にとって自然との共存は難しいでしょうね。
さらに、あの悪評高い京都駅ビルを設計した原広司さんも、丹下さんの門下ですね。このような傾向が続くと、「日本人は所かまわず醜い建物を建てる」と思われてしまうことでしょう。
悪いところばかり引っ張り出して申し訳ない*1ですが、何十年も公の用に供する物を作るんですからそれだけの責任はありますね。私はあまり評価しない人たちです。

*1:建築物の設計の責任が建築家だけにあるのでないことは分かりますが、中心人物であることは間違いありません。